バッグ・イン・バッグ(メインバッグの中で使う、それより小さなバッグ)として使っているバッグに、内布をつけました。

仕上がりはこんな感じ。
この革のバッグは、もう20年以上前に購入したボッテガ・ヴェネタです。
バッグにはマチがあり、もう少し大きかったのですが、バッグインバッグとして使えるよう、解体して小さくしました。

その時に内布も取り外し、1枚革のバッグに仕立てました。
オリジナルの内布は、スエード製。ポケットもついていたりして、内布だけでも結構重さがありました。
内布なしの薄いバッグに作り替えたことで、軽くて使い勝手は良くなったものの、問題発生。

これは、以前かぎ針で編んだAirPodsケースですが、写真のようにバッグの革裏側のボソボソが付着してしまうのです。
しばらくは見てみないふりをしていたのですが、やっぱり気持ちが悪いので、内布をつけることにしました。

内布に使ったのは、このフランス製の生地。
薄くて軽いので、バッグの内布にぴったりです。

コロナが猛威を振るう直前だったと思いますが、東京神田の仕立て屋さんで購入した生地サンプルです。
数十年やっていた仕立て屋さんが廃業するため、生地サンプルを格安で販売していました。
これも数百円でした。

生地の上にバッグを置いて、生地のどの部分を使うか、なんとなく決めます。

↑こんな感じです。

縫い代分を含めて、バッグよりちょっと大きめに布をカット。

カットした布を中表にして、両脇を縫います。

中表にしていた内布をひっくり返して表側を出したら、それをすっぽりと、裏にした革のバッグにかぶせます。

内布の上半分をバッグ上部(ファスナーの下あたり)に、縫いつけていきます。

こんな感じで、指で布端を折りながら縫っていきます。
端から端へ縫うと、内布とバッグの長さが合わなくなる可能性があるので、「真ん中から左へ」「真ん中から右へ」と縫いました。

完成!
長さを測ることもなく、型紙を作ることもなく、手芸というより工作みたいな感じです。

それでもなんの問題もなく使えていますし、見た目も悪くないのではないかと。
仕事や人のための手芸ではなく、自分用の手芸ですから、これくらいいい加減でも、結果良ければOKです。