数日前、在宅で療養中の母から「命のスープ、作って」と頼まれました。
辰巳芳子さんの「あなたのために―いのちを支えるスープ」は、病気もなく母がまだ元気だった、ずっと前。
母自身が購入した本です。
母は、「『いつかお父さん(夫)に作る日の時のために』と思って買ったのに、まさか自分が作ってもらうことになるとは」と、つぶやいていました。

じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、セロリ、昆布、ローリエ、梅干の種、白コショウ。
干し椎茸は在庫を切らしていたので、今回は省略。

アクを取りながら、そっと火を入れて。
香りの良いコンソメスープが、できあがりました。

スープを作ったのと同じ日。
50~60年の付き合いになる母の親友が送ってくれた甘~いスイカを、手絞りジュースにして、母に飲んでもらいました。
多めにしぼって残った分は、母の希望でゆるめのゼリーに。
嚥下(えんげ)機能が少し落ちてきているようで、その方が飲みこみやすいようです。
母はベッドで過ごす日々ですが、新鮮なスイカジュースで、夏を感じてくれたかな。