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    編み物漫画『ニッターズハイ!』

    昨年末、友人から小包が届きました。

    友人が送ってくれたのは、編み物漫画『ニッターズハイ』。

    友人は何かの雑誌でこの漫画のことを知り、「編み物と言えば」と、私のことを思い浮かべて送ってくれたとのこと。彼女からの贈り物はいつも気が利いていて、センスが良いのですが、今回の贈り物も最高でした。

    受け取ってから、もったいなくてしばらくの間、読むことができず 笑

    「飾っていてもしょうがない」と、読んでみたら、おもしろくて一気に読み終えました。

    編み物あるある満載で、編み物をする人なら、きっと楽しめると思います。

    『ニッターズハイ!』

    あらすじ

    舞台は、とある高校。

    中学時代、周囲から期待される陸上選手だった浜仲健斗は、怪我により陸上から離れ、失意のまま高校に入学。

    その高校で「編み物王子」と呼ばれる男子生徒と出会い、失った陸上への思いを埋めるように、編み物に夢中になっていく。

    と、いうようなストーリー。

    登場人物の名前がたのしい

    『ニッターズハイ!』にでてくる登場人物は、手芸好きならどこかで聞いたことのあるような名前ばかり。

    登場人物の名前が、手芸業界に関するものから付けられているのです。

    「この名前はどこからだろう」と、想像しながら読むのも楽しいです。

    編み物経験ゼロから、編み物にはまっていく主人公「浜仲健斗」。。。ハマナカ株式会社。

    「編み物王子」と呼ばれるもう1人「黒羽類」。。。クロバー株式会社。

    学校に住みついている猫「ダルマ」。。。横田株式会社のブランド「ダルマ」。

    手芸部の部長「金子天馬」。。。川村製紐のブランド「金天馬」(ゴム紐など)

    刺しゅうが得意な手芸部副部長「織武蓮」。。。オリムパス製絲株式会社。

    大同先生の「ダイドー」はなんだろう。。。

    『ニッターズハイ!』に出てくる「編み物あるある」

    編み物をする人なら、思わずクスッと笑ってしまうような、編み物あるあるが『ニッターズハイ!』にはたくさん出てきます。

    その中のいくつかをご紹介します。

    編んでいたものを、ちゅうちょなくほどく

    『ニッターズハイ!』で、編み物王子が編み地をほどくのを見て、浜仲健斗が「なんで解いちゃうんだよ もったいない!!」と言っています。

    編み物をしない人は、編んでいたものをほどいているのを見ると「なんでほどいちゃうの。せっかく編んだのに、もったいない」と言いますよね。

    私の夫がそうです。

    「裏編みをスムーズに編めるまで表編みの3倍はかかった」

    私も裏編みをスムーズに編めるようになるまで、時間がかかりました。

    「私も」というより、私は「3倍」なんてものじゃなく、もっとかかりました。

    私の場合は、日本ヴォーグ社の「棒針編み講師認定講座」で、裏編みを克服しました。

    提出課題に取り組む際、これまで自己流でやっていた裏編みを、テキストや動画でしっかり確認しながらやった結果、表編みと同じように裏編みもスムーズに編める様になりました。

    「あと何時間でもこのまま編んでいたいような・・・」

    これと同じようなことを、ほぼ毎晩感じています。

    1日の最後 夜寝る前の編み物は、私の日課の1つです。

    夜の編み物を終えるキッカケは、95%くらいが眠気。

    「このままずっと編み続けていたい。」という気持ちの一方で、眠気が急に強くなる瞬間があり、その時が編み物のやめ時。

    その瞬間を逃してしまうと(そこで頑張って編み物を続けてしまうと)、目が覚めて、その後数時間眠れなくなってしまいます。

    そのほかにも、

    「何編むか 考えてるときが 一番楽しい」

    「編み物してると なんでか考えが まとまるんだよな~」

    「編み物の気分転換に 編み物」

    などなど、共感できる場所がたくさんあって、編み物好きな友だちとおしゃべりしているみたい。

    編み物を始めたい人にもオススメな『ニッターズハイ!』

    「編み物は自由」。。。その通りですよね。

    地域によって編み方も違うし、自分が納得するものができるなら「こうしなきゃダメ」なんてルールもない。編み物は「一時停止」や「再開」もしやすいし、持ち運びもしやすいから、いつでもどこでも楽しめます。

    私が手芸の中でも編み物が1番好きな理由は、この編み物の「自由度」です。

    「大量消費時代にあって 物は買った方が 早くて安いに 決まっている」「手芸というのは 時間とお金を 使って 作る過程を楽しむ 贅沢なのだ!」(手芸部部長が、浜仲健斗を部に勧誘している時に言った言葉)

    「編み物は 何度でも解いて やり直せるんだから 大丈夫」「つまり不器用な オレに向いてるって ことだよな!」(浜仲健斗が、棒針を動かしながら心の中でつぶやいていた言葉)

    などなど「編み物を始めてみたいけど」と思っている人や、編み物初心者の人の背中を押してくれるような言葉が作品内にちょこちょこ出てきます。

    『ニッターズハイ!』は、編み物経験者以外も楽しめる、読んだら編み物がしたくなる漫画です。

    試し読みは、レタスクラブのサイトが充実していたようでした。気になる方はチェックしてみてください。

    ニッターズハイ! – レタスクラブ

    ニッターズハイ!1

    ニッターズハイ!2

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