母が亡くなって1ヶ月が経ちました。
早かったような気もするけれど、この1ヶ月の日々を思い起こすと、ものすごく長かったと感じます。
ちょうどその頃、母がホスピスで使っていた乳液を使い終わりました。
これは、入院中の母に「ロクシタンの『ボディソープ』を買ってきて」と頼まれて、買っていったものです。
もちろんボディソープも持って行ったのですが、同じ香りの乳液(ボディーローション)も購入しました。
「ボディソープを今買っていても、あと何回使えるかな。」と思い、入浴しなくても使える乳液も一緒に買いました。
ボディソープは結局1度だけ使えたようですが、乳液は、看護師さんが母に毎日使ってくれました。
ロクシタンは、ボディソープも乳液も香りの種類がたくさんあって、店頭でずいぶん悩みました。
自分以外の人への「香り物」を選ぶのは、難しいですね。
この乳液はホスピスへ持っていって、本当に良かったです。
ベッドの母に顔を寄せると、母の手をにぎると、フワッとローズの良い香りがするのです。
いわゆる入院や介護特有の臭いはせず、ローズの香りで気持ちがやわらぎました。
ちょうど1ヶ月を迎える日の夜は、自然とその日のことが思い出され、涙が止まりませんでした。
数年前に親を見送った友人も言っていましたが「もう大丈夫」と思っても、これからこうして感情の波が、寄せては返すんだろうな。