暮らし イギリスでの突然のお別れ

イギリスでの突然のお別れ

2月初めに渡英して、3週間が経とうとしています。

今日は、いつもとは違いちょっと重たく感じるお話かもしれません。

以前書いた通り、今回はイギリスに来るまでちょっと大変でした。

新型コロナウイルスの影響でフライト変更、フライトキャンセル、新しい航空会社で飛行機の取り直し。

>> 新型コロナウイルスで、フライトキャンセル

でもいつもの渡英と違ったのは、それだけではありませんでした。

大切な人との別れ


ロンドン到着まであと2時間を切った頃、機内から「今どこかな?到着予定通りだから、空港お迎え遅れないでね」というようなメッセージを彼に送りました。

すると「(彼の)お母さんが救急車で運ばれた。心配はなさそうだけれど、今から僕も病院へ行く。空港へは甥っ子が迎えに行くから。」とのメッセージが返ってきました。

心配で不安になりながらも「心配はなさそう」という彼の言葉を信じながら、無事に空港に到着。

飛行機を降りて入国審査を終え、携帯のメッセージをチェックすると、甥っ子から「おばあちゃんの容態が深刻で、僕も病院にいる。迎えのタクシーを手配したから、空港からそれに乗って帰宅して」と言うメッセージが入っていました。

「私、病院に行かなくていいのかな」とちらっと思いながらも、なかなか出てこないスーツケースをようやくピックアップし、私の名前を書いたボードを持った迎えの人を探しました。


タクシーに乗る直前、彼から「今から家に戻るから、先に家に着いて待ってるね」とメッセージ。

「良かった。(彼が)病院を離れられると言うことは、容態安定したんだな。本当に良かった。」と安心して家に入り、彼とハグで再会の挨拶をした後に知らされたのは、私の乗る飛行機がイギリスの地に着陸する20分前に、お義母さんが天国に旅立ったということでした。突然の心臓発作だったそうです。

移動中に聞いたら動揺するだろうとの配慮で、(私に)伝えられたのがそのタイミングでした。

感謝しかない


その後は、海外に行っていた兄弟が戻るのを待って、お葬式や追悼の会の相談や準備。

うるう年の29日に、お葬式などを無事終えました。

義理とは言え初めての親の葬送、かつ異国でのお葬式は初めてで、全く勝手が分からない中、たいした力にはなれませんでしたが、私も少しだけお手伝いすることができたのは、お義母さんが私をここに呼んでくれたおかげだなと思っています。普段、神様とか何とかパワーとか信じていないのに、こういう時だけそんな風に思ってしまいます。

彼の側にいることで彼の支えになれたこと、彼の家族と悲しい時を共有し、式の準備に関われたことで今まで以上に義理の家族と近しくなれたことは、きっとお義母さんのおかげです。


お義母さんに、最後もう一度感謝の言葉を言えなかったことは残念ですが、イギリスを発つために空港へ向かう前、毎回するように、前回も2人でゆっくりとおしゃべりをして、しばしの別れを惜しみました(今回は「しばし」ではなくなってしまいましたが)。その際、きちんと感謝の気持ちを伝えられていたので、後悔よりも「きちんと感謝の気持ちを伝えられていて良かった」という気持ちの方が強いです。

長寿を全うし、最期までファッションを楽しんでいたお義母さんのお葬式のファッションコードは、家族の意向で(お葬式の際に選ばれる)黒ではなく「色のある服でお越し下さい」でした。

遺品の整理など、こちらにいる間に私がお手伝いできることもまだまだありますが、式や追悼の会を終え、とりあえず一区切りです。

手芸屋さんへ行ったり、ロンドンやロンドン郊外の街を歩いたり…なども、これから楽しんでいこうと思います。

>> 「晩年」っていつ?
>> 認知症を扱った家族の物語『長いお別れ』(介護小説)

こうまhttp://koumahandicraft.com
外国人夫とふたり、イギリスと日本で2拠点生活を送るアラフォー女性です。 編みもの(棒針・かぎ針)などの「手芸記事」や、イギリスでの生活やお料理など、実体験を元にした情報をまとめています。>> 詳しすぎる自己紹介

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4 コメント

  1. 急なお別れさぞかし身内の方はショックですよね。
    内の義理の母も脳梗塞であっという間に亡くなりました。
    田舎で義理の妹と義理の母との二人暮らしだったものですかあ
    義理の妹は相当ショックを受けてました。
    立ち直るのに数年掛かってましたね。
    でも考えてみれば自分の親が痴呆になったりするのもそれはそれで切ないものだと
    思います。私の父も癌が転移して数か月で亡くなりました。
    あっという間だったけど覚悟という点では少し出来たかも知れません。
    本人は痴呆だけは嫌だと言っていたのである意味希望通りでしょうか。
    身内の者が亡くなると言うのはとても辛いものですね。
    だけどやがては来る。そういう点では順番通りと言うのは
    まだとても幸せなことなのですよね。
    逆さま事ほど親不孝なものはありませんから。

    • 本当に、順番通りと言うのは幸せなことでもありますね。

      義母は晩年身体の痛みに耐えていたので、それから解放されて良かったと残された者は思うしかありません。

      彼も、5年前にイギリスへ戻ってからは、お義母さんと共に暮らし世話をしていたので、悲しみと共に、朝晩の食事など、日々のことをする必要がもうないのだということに、慣れない日々がしばらく続いていました。

      楽しい話題ではないにも関わらず、いつものようにコメントをいただきありがとうございます。pianomamaさんにはいつも励まされています。

  2. パートナーの方もやはり喪失感は暫くは続くかもしれませんねえ。
    こうまさんがその喪失感を埋められて行く事でしょう。
    イギリスではあるのかわからないのですが
    日本では3回忌がやはりその節目になるのでしょうねえ。
    私も義理の父母そして父も見送りましたが3年経つと何だか少し気持ちが整理できるのですよね。
    3回忌とはよく言ったものです。
    父が亡くなった直後は同じ年齢位の方を見ると父かな?って思った時も再々ありました。
    高齢の方など皆同じように見えますのにね。
    金銭的な援助など助けて貰った事はありませんが
    やはり精神的には結構助けられましたから。私自身、父には。

    • 前回のイギリス滞在時、精神的なものがぐんと義母と近づけた、前よりも仲良くなれたなと思っていたところだったので、もう少し時間があれば、もっと色んな時間が持てたのにな。と思ったりします。でも、そんものですよね。

      お父様、きっと素敵な方だったのでしょうね。

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