
イギリスへ行く前の東京滞在時、2度モンブラン銀座本店へ行ってきました。
1度目のモンブラン銀座本店

1度目は、インクの切れた2本の万年筆を持っていき、状態を見てもらいました。

左の白と黒のペンは、私の万年筆。
小豆色のペンは、実家のペン立てに入っていたもので「どうせなら一緒に見てもらおう」と持ってきました。

まず、こちらは古いもの(30年くらい前のものと言っていたかな?)で、修理不可能。
インクを入れ、万年筆として使うことはできないとのこと。
ただペン先は使える状態なので、ペン先にインクをつけながら使う「つけペン」としては使えるそう。
(このペンは、実家に持って帰り、どうするかは父に任せることにします)

もう一つの万年筆は、2007年に母が買ってくれた万年筆です。
世界的に有名な女性をイメージして作られた万年筆「モンブラン ミューズ」のひとつで、スウェーデン生まれのハリウッド女優「グレタ・ガルボ」をイメージしたものです。
Metro-Goldwyn-Mayer (work for hire)引用元
「マレーネ・ディートリヒからマリリン・モンローまで、モンブラン ミューズは、現代の文化と社会に影響を与えた女性に敬意を表しています。各エディションは、クリップ、カラー、素材、宝石などの、考え抜かれたデザインディテールを通して、彼女たちの個性を表現しています」(引用元:Montblanc公式サイト)

モンブラン ミューズ シリーズの万年筆は、ペン先の穴が○ではなく、ハート型なのだそう。
状態を見てもらったところ「ペン先が少しずれており、書き出しが少しかすれるものの、この程度ならこのまま使用して、他にも不具合が出た時に修理に出すと良いのでは」とのアドバイスをもらいました。

万年筆内に入っていたカートリッジ内のインクは、乾いて空になってしまっていたので、新しいカートリッジを購入しました。
女優シリーズはペン本体が細身に作られているので、インク吸入式ではなくカートリッジになってしまうそう。
以前、母からもらった別の万年筆を、日常的に使っていた時期がありました。
その万年筆は吸入式のもので、最初はインク補充の度にインクで指を汚していたものの、段々と上手になり、インク補充が楽しみの1つでもありました。
だから「この万年筆がカートリッジ式なのはちょっと残念」と一瞬思いました。
でも、「これからたくさん旅をしたい」と思っている現在、移動が多い生活では、カートリッジ式の方が便利。
「カートリッジ式のペンでよかった」と思い直しました。
さっそく万年筆を日常的に使ってみるものの…

万年筆を見てもらった翌日から、早速使い始めました。
ある時期は日常的に使っていた万年筆ですが、ここ数年ごぶさた。
慣れるために、毎日何かしら書いていました。
数日間使ってみた感想は、やはりスタッフの方に指摘された「書き出しのかすれ」が気になる。
「私の書き方が悪いのかも」と思い、書き方を工夫してみたりするものの、その工夫自体がストレスに。
2度目のモンブラン銀座本店

使いづらくて使うことをやめてしまったり、書き方に変なクセがついてしまうのも嫌なので、もう一度このペンを持って、モンブラン銀座本店を尋ねました。

写真手前にあるシルクハットを逆さにしたような拡大鏡で、ペン先の状態を再度確認してくれました。
前回見てもらったのと同様「ペン先がずれているために書き出しがかすれる」とのこと。
スタッフの方に「どのようにこの万年筆を使っていきたいか」などの相談もし、修理をお願いすることにしました。

修理に出す前に「ペン先調整チェックシート」というものを使い、私の書き方のクセなどをチェックしてくれました。
私が(修理に出す)自分の万年筆を使い、右側に線や文字を書いている間、スタッフの方がその様子を見て、私の筆圧や筆記速度などを確認し、左側のチェックシートに書き込んでいました。
修理完了の連絡は少し前にもらっているので、近々帰国した際に引き取りに行く予定。
ストレスなく書けるようになった万年筆を使うのが楽しみです。