棒針編み通信講座の課題作品に対する2つ目の技術的な質問は、「『すくいとじ』の際、『端1目内側のシンカーループ』が分かりにくかったのですが、どうすればうまく見つけられますか?」というものでした。

当記事は、前回記事の続きです。
>> ヴォーグ 棒針編み通信講座(入門科)第2回 – 講師からのアドバイス

講師の方がつけて下さった糸印を頼りに、編み地を解体してみたところ、シンカーループをうまく見つけられなかった理由がわかりました。原因を取り除いてみれば、拾うべきシンカーループをみつけるのはとっても簡単でした。



講師総評 – 作品(クッションカバー)について


課題作品に対して、2つの技術的な質問をしていました。

1つ目の質問については、下記記事をご覧下さい。
>> 縦横どちらかのゲージが合わない時、どちらかに合わせるともう一方が合わなくなります。どうすればうまくいきますか?



② 「すくいとじ」の際、「端1目内側のシンカーループ」が分かりにくかったのですが、どうすればうまく見つけられますか?


質問文には「編み地を(アイロンで)整えてからすくいとじをした」とも書き添えました。

講師回答 ①:「両端をすくいとじは、端目と2目の間を横に渡っている糸(シンカーループ)を毎段交互にすくいます。編み目の方向が反対同士をすくうので、始めにとじ針を通すときは編み目の向きに気をつけます。」


(写真は手づくりタウンのスクリーンショットです。)

講師のおっしゃっている「両端をすくいとじは、端目と2目の間を横に渡っている糸(シンカーループ)を毎段交互にすくいます。」というのは、正にテキストに書かれていることですよね。講座テキストやDVDを何度も見たのですが、いざ自分でやろうとすると、なぜかうまく「すくうべきシンカーループ」を見つけられないのです。



講師回答 ②:「片側は合っていますが(ピンク糸)、反対側は赤色のところになります。中指で編み地の端を押し上げて編み目を広げて見て下さい。」


先生がつけて下さった、ピンクの糸(正しくできている箇所)と赤い色(間違えている箇所)です。


中指で編み地を広げて見てみました。…が、これだけでは、どうやって正しいシンカーループを見極めればいいのか、わからず。


もう少し全体を見てみます。確かに、「間違っている」赤糸の部分と「正しい」ピンク糸の部分は、ずれています。本来、ここは一直線になるはず。


もう一度、編み地を広げてよ〜く見てみると、おかしな箇所を発見しました。写真の「ココ!」と書かれた部分から、シンカーループの列がずれています。


だから、こういうズレが生じていたんですね。


ズレが生じた箇所は分かったものの、やっぱりどうやって正しいシンカーループを見極めればいいのかはわからないので、(泣く泣く)とじた部分をほどき、解体してみることにしました。



拾うべきシンカーループを 分からなくしている原因がわかった


すくいとじした部分をほどいてみると、新たにおかしな部分を発見しました。通行止めというか、行き止まりになっている列があります。


拡大してみると、より分かりやすいでしょうか。ここまで問題なくシンカーループをすくえていたのに、途中から先に進めなくなっています。

これです。これが、いつもわたしがすくいとじをする時に起こる問題なのです。途中からどのシンカーループを拾えばいいのか、わからなくなってしまい、仕方なく1つ内側(端から2目目と3目目の間)のシンカーループを拾っていました。



原因は、糸端の処理だった!


こんなことになってしまった原因は、糸端処理でした。

「とじ」や「はぎ」の作業を行う前には、待ち針を使って編み地の形を整え、裏からスチームアイロンをかけます。この編み地を整える作業をすると、その後の作業がしやすいからです。

この作業の前後(つまりすくいとじをする前)に、糸端処理を行っていたのですが、糸端を編み地端の糸にからげる際、いつの間にか「通行止め」を行ってしまい、その後の「とじ」作業の邪魔をしていたようです。

>> 編み地の端に、糸始末の糸が出てくる問題を解決する


編み地端の糸にからげていた糸をほどいてみたら、「通行止め」になっていた列は無事「開通」し、全てのシンカーループを見つけることができるようになりました。

物事なんでもそうですが、わかってみたら「なんだ、そんなこと?」と思ってしまうほど簡単なことです。。。が、わたしはこれまで10数年間、このことに気がつかなかった為に、「とじ」がうまくできず、「とじ」作業を大の苦手としておりました。



ひろうべきシンカーループは、こんなに分かりやすかった!


表編みから拾うシンカーループ(赤い点)。


裏編みから拾うシンカーループ(赤い点)。今回のクッションカバーは、こちらの裏メリヤスのすくいとじでした。

こんなにわかりやすかったなんて。。。きっと「端1目内側のシンカーループ、どうすればうまく見つけられますか?」なんて質問された講師の方も、困ったでしょう。


すくいとじが終わったところです。これまで私が10数年間行ってきたすくいとじと違って、ぼこぼことしていない、すっきりとした仕上がり。糸替えの際に生じた糸端は、すくいとじが終わってから処理をしました。

わたしにとって、今回のことは大きな進歩でした。10数年苦手としていたことの原因がわかったのですから。もうこれで、とじが必要な作品を なんとな〜く避けなくても良くなりそうです。


『新・棒針あみの基礎』は、基本的なメリヤス編みのすくいとじの方法の他にも、ガーター編みやゴム編みの際のすくいとじ、増し目や減目のあるときなど、色んな場合のすくいとじの方法が写真や図と共に詳しく説明されていて、使いやすい1冊です。

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