急に決めた北陸旅行。
翌日泊まれる宿をネットで探したところ、1人予約OKで手頃な旅館がひとつ見つかりました。
それが、今回宿泊した美湾荘です。
食事付きのプランは売り切れで、素泊まりプランしか予約できなかったため、お料理はいただけませんでしたが、お部屋からの海の景色も、大浴場の露天風呂も気持ちが良く、総合的に満足な滞在となりました。

新宿バスタから高速バスに乗り、和倉温泉駅前に着いたのは、朝の7:30。
チェックインまで旅館内で待たせてもらうにしても、宿に向かうには早すぎます。
(チェックアウトのお客さんなどの迷惑になってもいけませんし)
宿の予約時、駅周辺の事情など全くわからないまま「お昼過ぎくらいまで、どこかで時間つぶせるだろう」と考えていました。
ところが、予約後に旅館から連絡をいただき「朝到着の時間を教えていただければ、お迎えにあがります。その後はチェックイン時刻まで、館内のロビーやラウンジでお待ちいただけます」と言ってくださいました。
時間が早すぎて申し訳なさを感じつつ、お迎えをお願いしました。

車で5分ほどで、和倉温泉・美湾荘に到着。
なんとなく、もっと小さな宿を想像していたので、けっこう大きくて立派な建物にびっくり。
建物や館内設備に古さは目立ちますが、きれいにお掃除されていて、滞在は快適でした。
チェックインしてから知ったのですが、この美湾荘は、和倉温泉で1番古い旅館なのだそうです。
『200年以上の伝統を誇り、与謝野鉄幹、晶子夫妻などの文人も訪れた和倉温泉で最も歴史ある宿』(公式サイトより)

レトロ感たっぷりなラウンジ。
夜になると天井の豪華なシャンデリアに灯りがつき、一層昭和感♪

荷物を預かってもらった時に、フロントでもらった和倉温泉や金沢の観光パンフレットをながめたり、編み物したり。

この日のお天気は、曇り時々晴れ。
10月に入ったとは思えないほどの暖かさ(暑さ)で、館内よりも外の方が気持ちがよさそう。

お庭の横には、なんとガゼボが!

小腹が空いてきたので、東京駅のメゾンカイザーで買ってきたイチジクパンと、チーズで朝ごはん。
この景色、この雰囲気で食べると、元々おいしいメゾンカイザーも一層美味。

朝ごはん後は、また編み物。
ここ数ヶ月、特に8月頃から(母がホスピスに移って以降)は毎日バタバタで、編み物をする時間もほとんど取れませんでした。
これ↑も、予定ではもうとっくに編み上がっているはずだったのですが。。。
(この編み物については、また今度書きますね)
このガゼボで、朝食後のコーヒーを飲む宿泊客がチラホラ。
宿の人に聞いたら、1年くらい前にできたばかりだそう。
異国のリゾート地でのんびりしているような気分になれて、ビックリ嬉しいサプライズでした。

編み物の後、2時間ほど温泉街をお散歩し、旅館にもどってきてチェックイン。
ウェルカムスイーツは、きな粉を練ったお菓子でした。
お抹茶と共にいただくと甘すぎず、サイズ的にもちょうど良く、美味しかったです。

宿泊したお部屋です。
海側の部屋を指定して予約したので、窓の外は海!
ここ2年ほど、ホテルで過ごす時間がこれまでと比べて、ぐんと増えました。
いろんなお部屋に泊まる中で、「窓からの景色で、お部屋の明るさや印象、そこで過ごす時間の質がだいぶ変わるな」と実感しています。
宿でゆっくり過ごしたい時は、眺望の良さそうな部屋を取ることが増えました。
日中外出予定で寝るためだけの宿泊や、繁忙期で宿泊費が高い時期などは、「宿おまかせ」などのお得なプランを利用しますけどね。

大浴場の温泉に浸かり、お部屋に戻ってくると、敷かれていたお布団。
これを見た瞬間、何か違和感を感じました。
「なんだろう。。。」と考えてみて、その理由がわかりました。
お布団が1組しか敷かれていないのです。
1人での宿泊なので当たり前なのですが「あっ、旅館に1人で泊まるの初めてだ」と、この時気がつきました 笑

翌朝は5時前に起き、まだ暗いうちに大浴場へ。
他にお客さんはおらず、1人露天風呂に浸かりながら、昇る朝日を楽しむことができました。
(↑この写真は、お部屋に戻ってきてからの写真なので、だいぶ太陽が上がっています)
入浴中、1匹のコウモリが行きつ戻りつを繰り返し、ようやく露天風呂の屋根の辺りに落ち着く。ということがありました。
「(天国にいった)お母さんかな?」と思い、そのコウモリに話しかけていました。
母が亡くなってから、自分の周りをウロウロする蝶々や鳥を見ると「お母さんかな」とついつい思ってしまいます。
うるさいコバエを手で払いつつ「お母さん?」と思った直後に「『私コバエじゃないわよ』って怒られそう!」と思い、自分で自分の考えを却下したり 笑。

お部屋には小さいですがバルコニーがあり、ドアを開けていると、朝の気持ち良い風が入ってきました。

バルコニーからは、チェックイン前に利用したガゼボやお庭が見えます。

チェックアウトギリギリまで、お部屋でのんびりし、それから電車で金沢へ行く予定だったのですが、温泉街でもらったパンフレットを見ると「七尾駅」に立ち寄ってみたくなりました。
予定を変更し、8時過ぎに駅まで送ってもらい、和倉温泉を離れます。
次は夫と2人で来たいですね。
「また来たい」と思える、のどかですてきな温泉地でした。
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