「ティーコージー(ティーコゼー)の作り方を知りたいな。」と思っている方に、ティーコージーを作る方法 をご紹介します。
型紙の作り方も説明するので、お手持ちのティーポットにあうサイズで、ティーコージーを作ることができます。
写真をたくさん使って説明しているので、お裁ほう初心者でも、一つひとつ丁寧に進んでいけば、ちゃんと作れます。
シンプルな形のティーコージーなので、以外と簡単に作れるんですよ。
とは言え、ティーコージーの上にちょこんと乗っかった「持ち手」を裏がえすところや、カーブを縫うところなど、少し気をつかう場面もあります。
そんな「ちょっと難しい場所」は、きれいに作れるコツも、一緒にご紹介していきますね。
もくじ
ティーコージーを作る前に、確認すること
お手持ちのティーポットにあうサイズの「ティーコージー」を作るため、まずは「ティーコージーを使いたいポットの大きさ」を測ります。
1.ティーポットの高さを測る
まずは高さを測ります。
ポットの底から1番高いところまで(通常、フタの持ち手のぴょこんと出たところ)を測ります。
2.ポットの幅を測る
次に幅を測ります。
ポットの注ぎ口と持ち手を含めた幅を測ってください。
3.測る時のポイントと注意点
ポイントが2つと、注意点が1つあります。
ポイント1:固いプラスチックの定規ではなく、柔らかい素材のメジャーなどを使い、ポットの丸みに沿わせるようにして測ってください。
ポイント2:少しゆったり目に測ってください。その方が、使いやすい大きさのティーコージーに仕上がります。
注意点は、測る場所です。
測るのは、ポットの幅(端から端まで)と、高さ(ポットの底から1番上まで)です。ぐるりと一周した幅や高さでは「ありません」。
ティーコージーの作り方
1.型紙を作る
a)長方形を切り取る
[ポットの高さ+3センチ]×[ポットの幅+3センチ]の大きさの長方形を書き、切り取ります。(紙はコピー用紙など、どんな紙でもOK)
b)曲線をかく
長方形を縦に半分に折り、写真を参考にして「わ」と反対側の上部に丸みをかいて、切り取ります。
c)型紙の完成
かまぼこ形の型紙ができました。
2.布を切る
作った型紙を使って布を切り、パーツを用意します。
持ち手と持ち手用キルト芯は型紙を使わず、下記寸法に切ってください。
必要なパーツ
○ 表布2枚(型紙使用 / 縫いしろ0.7センチ込)
○ 裏布2枚(型紙使用 / 縫いしろ0.7センチ込)
○ キルト芯(薄手)2枚(型紙使用 / 縫いしろ0.7センチ込)
○ 持ち手1枚(3 × 6センチ / 縫いしろ0.5センチ込)
○ 持ち手用キルト芯(薄手)1枚(1.5 × 2.5センチ )
3.持ち手を作る
a)両脇を縫う
持ち手布を 中表に縦半分に折り、0.5センチの縫いしろで、両脇を縫います。(縫いはじめと縫い終わりは、返し縫い)
b)表に返す
表に返します。面積が小さいので返しづらいですが、目打ちを使うと角を上手に出せます。
表に返し、アイロンで形を整えたら、持ち手用キルト芯を中に入れます。
アイロン、ちょっと面倒ですよね。
でもここできちんと形を整えておくと、仕上がりがきれいです。
4.パーツを重ねて縫う
a) パーツを重ねる
表布と裏布を中表に合わせ、裏布が1番上になるようにキルト芯の上に重ねます。
ちょっとややこしいですね。
別の言い方だと、まずキルト芯を机の上に置きます。その上に、表布のおもてを上にして重ねます。さらにその上に裏布のうらを上にして重ねます。
キルト芯・表布・裏布の3枚を重ねたら、下の辺を 3枚一緒に待ち針を打ちます。もう1セットも同様にし、2セット作ります。
b) 下の辺を縫う
下の辺を0.7センチの縫いしろで、端から端まで縫います。(縫いはじめと縫い終わりは返し縫い)
c)持ち手を仮止めする
(2セットあるうちの)一方の表布(おもて側)の真ん中に、持ち手を置きます。
この時、持ち手の空き口(縫っていないところ)が上になるように置いてください。
空き口のあたりに待ち針を1本打ち、仮止めします。
d) 待ち針を打つ
表布と表布、裏布と裏布が合わさるように、2枚を中表に重ねます。
この時、ティーコージーの底辺となる部分(2枚の表布と裏布の境目同士 ー 写真の赤い点線部分)が、きちんと合っているか確認し、まずその境目の左右に待ち針を打ちます。
次に、持ち手を仮止めした部分(写真右の四角い点線)に、キルト芯の上から待ち針を打ち、c)で仮止めした待ち針を外します。
外周に沿って、ぐるりと待ち針を打ちます。(待ち針の数は、写真を参考に、お好みの数でOKです)
e) 外周を縫う
裏布に7センチの空き口(写真左)を残して、0.7センチの縫いしろで縫います。(縫いはじめと縫い終わり、持ち手部分は返し縫い)
5.表に返して、空き口を縫う
a) カーブに、切り込みを入れる
4つのカーブに、小さく切り込みを入れます。この時、縫い目を切らないように気をつけて下さい。
b) 表に返す
空き口から表に返します。
c) 空き口にアイロンを当てる
空き口の縫いしろを内側に折って、アイロンで押さえます。
d) 空き口を縫う
空き口を 0.2〜0.3センチの縫い代で縫い閉じます。
6.仕上げ
a) 裏布を中に入れる
裏布を表布の中に入れます。
b) 待ち針を打つ
表布が、裏布より0.1センチほど外(上)に出るようにして、ぐるりと1周待ち針を打ちます。
c) ティーコージーの底辺を縫う
待ち針を打ったところを縫います。
ここはもちろん、ミシンで縫っても良いのですが、私は手づくり感を出すために、あえて太目の糸(刺し子糸)を使い、手縫いでしあげました。
ティーコージーの完成
ティーコージーの完成です!
写真は、先日訪れたカフェで使われていた、マダムお手製のティーコージーです。
>> 絵本の中に出てきそうな、山の小さな一軒家カフェ「ベルン」(新潟県妙高市)
とっても素敵だったので、私も自宅にあるティーポット用にティーコージーを作ってみたのが、この記事を作成するきっかけとなりました。
次の記事で、ティーコージーと一緒に使いたいティーポットマットの作り方をご紹介します。
こうまさん。
ティーコゼーの作り方、ありがとうございます。とても良い参考になりました。
こうまさんの作品を見せていただいて、作ってみたいものが増えました。
丁寧な説明、すてきな作品、そしてこうまさんのセンスにも感謝です。
このブログを見つけられてよかったです。
みやもとさん、はじめまして。
ブログへのご訪問ありがとうございます。
みやもとさんの素敵なコメントに、とても励まされました。こちらこそありがとうございます。
これからも、色々と作ったものや手芸話などを当ブログでアップしていきますので、是非また遊びに来てください。