母を亡くして用意した、私のお仏壇

母を見送ってから用意した、私にとってのお仏壇。

それが↓この写真の3点セットです。

お香(とお香立て)、お香皿代わりの小さな缶箱、それに三日月の形をした装飾品です。

手のひらにすっぽり収まる大きさのこの装飾品は、母が父と2人でドイツを旅行した際に、購入したものです。

母は三日月が大好きで、色んな三日月を集めていました。

購入してから使うことはなかったようで、買ったままのの状態でした。

母のものを整理していると、こういうこと(未使用品を発見すること)が良くあります。

買い物が好きだった母らしいと言えば、その通りなのですが、

「使うことなく逝っちゃったんだな」と思うと、胸がキュンと締めつけられ、切なくなります。

お葬式後に家族でおこなった形見分けで、この三日月は、もらい手がなく売れ残っていました。

「かわいいのにな。。。」と思いながら眺めていたら「これをお仏壇にしよう」とひらめきました。

お香皿として使っているのは、ミント菓子が入っていたスタバの缶。

お香立てを中に入れて蓋をして持ち歩けるし、大きさ的にもちょうど良いのです。

お線香は、松栄堂のほんのり甘い、香りの良いもの。

私の好きそうなお香を見つくろっては、妹がプレゼントしてくれたものの1つです。

母のお世話をしている時から、母を送り出したら、「旅の多い生活」をしたいと思い描いていました。

夫も私も大の旅好きですが、2014年からの8年間は、思うようには行動できませんでした。

2020年2月までは夫の母を、夫がメインでお世話をし、天国へ見送った直後にコロナの大流行。

「コロナが落ち着いたら、どこか行こうね」なんて夫と話していたところ、

2022年10月に、私の母の直腸ガンが見つかり、お世話が始まりました。

でも、夫も私も親のお世話をすることができて、見送ることができて、心から良かったなと思っています。

大変なことはたくさんありましたけどね。

毎日手を合わせて母を思う場所(=仏壇)は、何かしら欲しいと思っていました。

世界中どこにいても、旅の途中でも、このセットがあればどこでも祈りの場所になる=マイ・モバイル仏壇です。

「遺影どうしようかな~」と考え、小さな写真立てを用意しようかなとも思いました。

でも、結局用意するのはやめました。

クラウド上(Googleフォト)には、母の写真がたくさんありますし、お線香をたいて目をつぶり、その時に浮かんできた母の顔が遺影。

そのほうが、日々違う母に出会えて良いかもなと、思い直しました。

「私のお仏壇」の写真は、ホテルのバルコニー(テラス)で撮りました。

宿泊したのは、東京千駄ヶ谷にある 三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア です。

台湾留学前のお勤め時代、オフィスが千駄ヶ谷にあったので、久しぶりに行ってみたくなり宿泊しました。


ここのホテルは、各お部屋にバルコニーがあって、それがとっても良かった。

季節にもよると思いますが、私が宿泊した9月末は最高でした。

夜は新宿の夜景を見ながら、バルコニーでお酒をいただき、朝は軽くストレッチもできました。

大浴場も清潔で気持ちがよかったし、1階にあるベーカリーのハード系パンもとっても美味しかったです。

また千駄ヶ谷が懐かしくなったら、泊まりにいこうと思います。

2 コメント

  1. 仔馬さんへ
    形見分け大事ですよね。
    内の母ももう色々と形見分けしてます。
    宝石などは沢山ではないですが少し買っていたようで、弟と私の二人である我が家は私が頂きました。
    パールなどもあってそれは早速長女が友達の結婚式につけていきましたよ。
    ヨーロッパに今は亡き父と母が行ったときにイタリアで購入したと言う、
    とてもイタリアらしいファッショナブルなネックレスも手元にあります。
    少し派手ですが恥ずかしがらずに今年の冬など職場につけていこうと思っています。
    多分私は高価な宝石は自分の為には購入しないだろうな。
    母から貰った宝石をお守りに、そして主人からの婚約指輪でそれだけでいいです。
    宝石も毎日つけてると力を貰える気がします。
    お出かけの時ようにってとって置いたら数回しかつけてないなんてなり兼ねませんものね。

    • pianomamaさんこんにちは。
      わたしもpianomamaさんと同じです。
      高価な宝石などは昔からほとんど興味がなく、欲しいとは思わないのですが、
      母や祖母のものを身につけることは、何か嬉しいんですよね。
      なんでも生きてるうちに使ってなんぼですよね。

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